ともともです。ブログ閲覧ありがとうございます。
トランプ大統領がオリンピック延期について言及しましたね。どうなることやら。
さて今回は投資信託を選択する際に大切な指標をまとめてみました。
以下のような方はこの記事を読んでからでも遅くないと思います。投資信託の基礎について書いてありますでの参考にしてみください!
- ツイッターやブログなどのまとめサイトを見てそのまま買った方
- ネットのおすすめランキングで上位のもの買っておけば大丈夫と思っている方
- 証券会社サイトのランキング上位なら間違いないと確信している方
- 投資信託について全くわからないけど、何か購入したいと思っている方
ではよろしくお願いします。
投資信託とは
投資信託の仕組み
投資信託とはずばり
投資家からお金を集めて、プロの運用担当者が株式や債券などに投資・運用しその収益を投資家に分配する仕組み
です。
名前のとおり 『プロを信じて資産を託して運用を任せる』ですね。
でも投資信託の中にもさまざまな種類があり、リスクもリターンもそれぞれ違います。
投資信託から得られるリターンの種類
投資信託からは主に3つのリターンが得られます。
① 分配金:運用・投資してもらって得られた収益を投資した分配比率に応じて分配される
② 償還益:最後の償還日まで保有したときに投資家に償還されるもの。買い付けたときの基準価格より上がっていれば利益になります。
③ 売却益:償還日まで保有せずに途中で売却したときに得られる利益のこと。
メリットとデメリット
メリット | デメリット |
・少額から投資が可能 ・幅広い株式や債券に投資できる ・プロに運用をまかせることができる ・透明性が確保されている | ・手数料各種 例:維持管理料など ※手数料は商品によって違ってきます ・元本割れの可能性がある |
投資信託の仕組み
登場人物は4つで、それぞれがこんなイメージでつながってます。

ヘッジファンドとは?
ヘッジファンドと一緒?って思っている方もいらっしゃるかもしれませんが、半分正解で半分違います。これはより高い収益を得るために高い手数料をとり、下落相場でもさまざまな手法を用いて利益をえるように運用していきます。
数千万から億単位の運用からが今までの通常でしたが、最近は小口から始められるものもあります。ヘッジファンドと聞くと多くの方が、お金を預ければすごく儲かりそうなどど考えやすいですがほとんど場合は市場平均にも負けます。
有名な話ですが、10年ほど前に投資の神様ウォーレン・バフェット氏がある賭けをしました。
『S&P500インデックスの10年間のパフォーマンス』 vs 『ヘッジファンドが10年運用した際のパフォーマンス』というもの。
結果は、S&P500の圧勝です。今まで何となく頭ではわかっていたことが真実として立証されてしまったということになります。
そもそもこの賭けをバフェット氏が応募したときに、賭けをすることを了承した会社が1社しかなく他の会社はみんな最初から乗ってこなかったようです。負けるのが分かっていたからですね。
投資信託におけるコスト
購入時手数料(販売手数料・買い付け手数料・申し込み手数料)
購入時に販売会社に支払う費用。申込価額の数%をその費用として支払います(まれに換金時に支払うこともあります)。
ファンドや販売会社によっては無料のこともあります。最近増えてきてます。
信託報酬(運用管理手数料)
投資信託を保有している期間、保有額に応じて毎日支払う費用。年率でいくら支払うのかが目論見書などに記載されています。実際は日割り計算され毎日信託財産からひかれる形で支払っています。
この運用管理費用は商品ごとにかなり違ってきますので注意が必要です。
毎日支払うものですので、この信託報酬はできるだけ低い方がいいでしょう
信託財産留保額
購入または解約する際、手数料とは別に徴収される費用。販売会社が受け取るのではなく信託財産に留保される。投資信託によって差し引かれるものと差し引かれないものがある。
監査報酬
投資信託は監査法人などから監査を受ける必要があり、その監査に要する費用です。
為替ヘッジ はどうしたらいいのか
『為替ヘッジあり』『為替ヘッジなし』
このような選択肢がある商品があります
『為替ヘッジ』とは、為替変動を回避する(ヘッジする)こと です
『為替ヘッジあり』は為替の影響を受ける心配は無くなります。やったーと思いますか?
……まあでもその分、手数料が上乗せされます。為替による損益を考えなくていいのですから当然ですね
投資信託を始める方は基本的に長期運用する目的が多いとおもいますので、この為替ヘッジコストが最終的にはリターンの足かせとなることが多いのでヘッジなしを選択することを個人的にはおすすめします。
厳密に言えば為替ヘッジはそのときの景気や金利情勢によっても変化しますので一概に何パーセントとは言えません。
分配金の考え方
投資信託の分配金にかんして大切なことが2つあります。
🔳分配金のもらい方
🔳分配金の種類
です。
分配金のもらい方
- 毎月分配型
- 分配金再投資型
結論から言えば 分配金再投資 のほうがリターンが多くなります
日本では毎月分配型の人気が高くなり、2011年には投資信託全体の約70%が毎月分配型でした。
しかし情報が正しく広まったことで徐々に毎月分配型の商品は減少傾向にあります。
これは金融機関の窓口で毎月分配型商品の販売が推し進められたことが原因だと思われます。
経済状況や年齢で違ってきますが、リターンの面だけでいえば分配金は再投資するタイプのほうが複利効果でリターンは大幅に多く得ることができます。
ただし高齢の方で生活費の足しにする目的であるなどはっきりした目的がある方などは別です。まあそれであってもわざわざ投資信託というコストがかかる商品を購入する必要性は低いと思われます。
分配金のうちわけ
分配金の種類として2種類存在します。
- ①普通分配金
- ②特別分配金
通常『分配金』と聞くと投資信託の収益部分から支払われていると思いますが それは普通分配金のことをさします。
特別分配金は信託財産(元本)を切り崩して分配されているものです。もともとは皆さんから集めたお金をただ単に皆さんに分配金という名目で返しているに過ぎません。これは収益が思ったようにあがっていために普通分配金を払う余裕がなく、みんなから集めたお金を普通分配金のようにして配っているのです。成績表のようなものには書いてますが、みんなそこまで読んでいないので気づかずにいる方が大勢います。毎月分配型の半数近くが特別分配金がふんだんに使われています。

本当の利回り計算
ある毎月分配型の商品を例にとって計算してみます。実際に存在している豪ドル債券の商品です
2020年3月決算時 基準価格 3884円 純資産額722.59億円
配当金 2019年4月~2020年3月までの合計540円(45円×8ヶ月+30円×4ヶ月)
基準価格に対する分配利回り=480円÷3884円×100=12.3%
この数字がパンフレットなどに記載されているものです。
でもこの1年間での基準価格そのものが下落している可能性もあります。つまり分配金だけ注目するだけでなく基準価格の変動も加味した上での本当の利回りを計算する必要があります。
2019年4月の基準価格は4916円です。
とすると、この1年間で 4914円ー3884円=1030円 下落したということになります。
つまり本当の利回りの計算は受け取った配当金からこの下落した価格を引く必要があります。
(480円ー1030円)÷4914円×100=▲11%
これが本当の利回りです
このように分配金だけに注目すると基準価格の下落を見落とすことになりますし、いずれ分配金も減少させる必要が出てくるはずです。
2017年 80円 ⇒ 2018年 60円 ⇒ 2019年 45円 ⇒ 2020年 30円
と分配金が実際に減額されています。
こんな感じで分配金だけ見ても、直感やパンフレット、ランキングだけを見て安易に商品を選ぶとリターンが得られないことがわかりますね。
基礎編としてこんな項目をまとめてみましたので、どなたかの参考になればいいなと思っています。
応用編としては投資信託の種類や選定ポイントをまとめてみようと思います。
ありがとうございました。
コメント