ともともです。ブログ閲覧ありがとうございます。
今回は日本ではマイナーな企業である Robert Half International という会社についてまとめてみました。
ティッカーシンボル【RHI】
まだまだ小さい会社ですが、利益率などはすごく良くて今後どうなるのか楽しみな会社だと思っています。
規模が小さい会社に投資してみたいという方は是非読んで頂けたらうれしいです。
よろしくお願いします。
企業の特徴など
人材派遣や人材紹介/コンサルティング業務を中心に運営している会社です。
実はS&P500構成銘柄の1つです。また23年連続でフォーチュンの「最も賞賛される企業」の1つとして認識されているようです。
日本にも東京と大阪に事務所を構えています。
創業 | 1948年 |
上場 | 1990年 |
S&P500に参入 (人材派遣会社として初) | 2000年 |
時価総額 | 50億ドル |
世界展開 | アメリカ含めて18カ国 (日本・香港・フランス・イギリス・カナダなど) |
従業員数 | 221,600人 |
配当利回り | 2.88% |
PER | 11.71 |
RHIは全職種の人材派遣というよりは金融や税務、会計、IT関係の人材派遣・紹介業務が得意なようです。特化型という感じでしょうか。
事業セグメントは3つ(直訳なので何となくのイメージです)
①【臨時スタット・派遣スタット事業】:temporary and consultant staffing
②【常勤スタッフ派遣事業】:permanent placement staffing
③【リスクコンサルティング&内部監査事業】:risk consulting and internal audit services

地域別ではアメリカがダントツです。

年初からのS&P500指数とRHIのチャート比較です。RHIもSPXも今回のコロナショックによる下がり幅自体は同じような動きを見せていますが、RHIの戻し方が緩いです。

同業他社との1年間の株価チャート比較です。
1年間での下落率はRHIが約30%、同業他社群が約42%とRHIが粘りを見せています

5年間でのRHI、S&P500、同業他社比較です。
RHIはやや弱いです。というかS&P500が強いのはいいとして、同業他社よりも低いのが気になる。上記のように1年間では勝ってるということはそれまでが弱かったのか。

財務・業績
EPS経過、成長率
10年で32%の成長率です。すごい数字ですが、これがどれだけ継続出来るかが重要ですね。

売上げ、粗利率、営業利益率
売り上げは徐々に伸びていて、粗利率も40%前後で極端の増減はなく安定しています。

キャッシュフロー
営業CFは徐々に増加傾向ですね。投資CFは一定額を捻出しているようですから、その分フリーCFは増加傾向です。
逆に投資CFは本当にそれほどいらないのか気になります。

利益効率性(ROA・ROE)
ROA・ROEともにおおむね増加傾向です。数字的にも十分な水準だと思います。

配当、配当性向
配当額は増加傾向です。2010年からの10年だけでも増配しています。
配当性向は徐々に低下していて、わざと余裕を持たせているようですね。

財務安全性
借金は割と少なく自己資本比率も十分あります。流動資産も多くありますね
自己資本比率 | 0.5 |
負債比率 | 0.24 |
流動比率 | 1.73 |
当座比率 | 1.73 |
PER:11.30
ここ10年間でRHIのPERは8~130くらいの間を推移していたようなので割安の水準だと思います。
4半期決算(2020年1月~3月末)をうけて
■EPS:0.79 (前年同期EPS:0.93)
■売り上げ:15億1000万ドル(前年同期:14億7000万ドル)
■粗利率:40.5%(前年同期:41.3%)
■現金・現金同等物:2億4900万ドル(前年同期:2億6900万ドル)
■総資産:22億7400万ドル(前年同期:22億400万ドル)
■流動負債:9億1300万ドル(前年同期:9億ドル)
■総株主資本:11億2900万ドル(前年同期:10億700万ドル)
アメリカは3月中旬から本格的に経済が停滞しているので次回四半期も出ないと何とも言えないですが、今回はあまり大きな影響はなかったようです。
なお次回の4半期見通しはEPS:0.57、収益12憶3300万ドルとしています。
今までは高収益を上げているRHIです。この不景気を乗り切れるか注目していきたいと思います。
僕はほんとに少しだけ持っているんですが、2020年4月24日現在は割安で推移しているので少しずつ買っていきたいと思いますがやはり次回の決算見てからにしようと思います。
今回もありがとうございました。
コメント